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店長斎藤のスイス旅2日目

店長斎藤のスイス旅2日目(2014年8月26日)

おはようございます。やはり期待通り時差ボケも無く朝6時に起床!カトリック系の聖母マリア教会Röm.-kath. Pfarramt St. Maria Schaffhausenの鐘の音で爽やかにスイスの朝を迎えました。
私のお部屋は狭いですが(しつこい)窓からは美しい聖母教会とスイスの花々が綺麗に咲く公園が見えるのです!!なんて贅沢!!

 

思いがけないさわやかな朝の目覚めに居てもたっても居られずにさっそく早朝お散歩へ。昨日の雨で程よく芝生が冷く空気が澄んでいてとっても気持ちがイイです。日本でも、こんな風に早起きをして贅沢な時間を過ごせたらな。と思いながら、でもきっと出社ギリギリまで寝てるかな。などいろいろ考えながらお散歩しました。

ホテルに戻ると丁度、朝食の時間、我ながら良い朝のスタート。

朝から胃袋がとてもびっくりしたと思います。この量。朝からモリモリたくさん食べて、気持ちも胃袋もシャッキっと目覚められました!チーズもいろいろな種類がありいろいろ味見しよう、なんて思って食べて行くと気が付いたら全種類完食!大好きなパンと美味しいチーズで朝から食欲全開。スイスと言えばチーズフォンデュが有名でチーズの本場って感じでこれから毎日の朝ごはんも楽しみです!!

さてさて、本日はいよいよ今回の旅の目的地FURRER-JACOTO本社へ訪問です。
シャフハウゼン中心部市街から車で5分程の場所に本社はありました。工場の周りは自然の木々に囲まれ、お向かいは幼稚園で、子供たちの笑い声が聞こえる とても心豊かになる場所にありました。

下左)歴代オーナーの写真  下右)会議室では今後のフラージャコーの展開予定などの講義を受けました。

上)代表取締役社長ヴァルター・ホイザーマンと私 下左)商品説明をするクリスティナ、マネージャー 下右)新しいデザインについて説明するルーカス・ルプリ、専属デザイナーにFURRER-JACOTOの今後の戦略などについてそれぞれ貴重なお話を聞きました。

ランチはルーカス・ルプリ、専属デザイナーお勧めのシャフハウゼン市街の一般的なスイス料理のお店に連れて行っていただきました、※ドイツ、イタリア、フランスと国境を接するスイスは様々な国の料理のエッセンスを取り入れながらも、やや素朴な味付け、ちなみにミシュランガイドの星の数が人口当たり世界第2位の知る人ぞ知るグルメ王国なのです!!
ここでは代表的なスイス料理、鶏肉のデミグラスソース煮をいただきました。
またまたお腹いっぱいご馳走になりました。スープはまたしても大盛りのパイナップフレーバーをチョイス。このスープは冷製だったのでほとんどパイナップルジュースでした!!笑

そして午後からいよいよ工場見学です!
全オーダーを整理する部屋、削り出しをする部屋、ダイヤモンドセッティングの部屋・・・など、制作工程に合わせて工場の部屋を紹介して頂きました。ところどころにFURRER-JACOTOのテーマカラーの水色が!(スイスに流れるライン川からのインスパイア)

店舗ではなく工場でもこういったこだわりがあるのは素晴らしいと思いました!
右)オーダー頂いた素材によってトレーの色が異なります。

そして本日は左の写真の稲穂をモチーフにした「トレース」のつくり方を見学させて頂きました。トレースはもともと複雑な形のリングで稲穂の形を表現する為に2本のリングを組み合わせて作られています。

インゴットと呼ばれる貴金属材料の金属板を鍛造して鍛え込みフラージャコーの品質まで高めていきます。その金属板を先ずはドーナツ型のリングに打ち抜きます、これが稲穂をイメージしたリング、「トレース」になって行きます。打ち抜きされた材料を専用のマシーンにセットして、トレースだけに計算されたターッゲト数値(企業秘密)を入れ込みます。この時、写真右上の物を2つ削りだします。(詳しいリングの制作工程は旅3日目にご紹介いたします。)

その2つがピターーーっと合わさるとトレースの稲穂形が完成するのです!感動!!(写真左)

そして別の部屋へ移動し、自身もゴールドスミスであられるルーカス・ルプリ、専属デザイナーより一番重要であろう穂の模様出しの方法を直接レクチャーしていただきました!なんと私もこの稲穂の型の削り出しに挑戦!写真下左、そして世界最高峰のゴールドスミス直伝の技術で私“齋藤”が作ったリングがこちら。ジャン!

いかがですか?トレースの穂の雰囲気がグッと出てきた気がしますよね!
と、この次に特殊なレーザー溶接機械でこの2つを仮留めします。

 

この覗いているレンズの先には銃の的の様な十字のマークが施されていて、溶接したい箇所をその十字のセンターに合わせてレーザーを発射します!最先端のレーザー溶接機です。ここで的の部分を指に当ててレーザー照射してみると・・・痛いです。私は百発百中!!才能あるかも!?(写真左下)よく見ていただくと内側の数か所溶接が完了しているのが見えると思います。実際のトレースはこの作業を全体に施していくそうです・・・気が遠くなる。見事溶接完了!

本日の体験はここまで。と言うことで、(左)別の部屋に行く前にブローチでもおなじみのクリスマスカードにサインをくれるゴールドスミスに遭遇!当然2ショット♡ゴールドスミスの資格者には女性も多いんですが皆さん美人。男性のゴールドスミスはイケメン♡この方たちが幸せなお二人のリングを一生懸命作っています!写真でしか見た事の無かったゴールドスミス達、なんだか有名人に会えた気分です!!

ゴールドスミスにお別れをしてから、次はダイヤモンドセッティングと刻印をする部屋へ。

左)セッティング法サンプル

そしてビックリしたのがこの刻印の美しさ!実はすべて手掘りです!!中にはお客様が実際書いた字をそのまま再現するサービスもあるようです。(注!日本では行えません。)

ここまでの流れを一通り見て本日の会社&アトリエ見学は終了です。ですが現在夕方(時刻は午後3時を少し回ったところなんですが)。なのにチラホラ退社する方々が・・・これは一体??

スイスでは、勤務時間は決まっていても、早く出社して仕事をしっかり終わらせて早く帰る事は日常茶飯事だそうです。決められた時間ではなく決められた仕事量で1日の仕事と捉える。確かに同じ1日分の割り振られた仕事であれば、クオリティーが同じで短時間で終わる方と長くかかる方が同じお給料っていうのは変ですもんね!日本ではあまり考えにくい発想ですが、ここもスイスならではのポイントに触れることが出来ていい勉強になりました。

さて、私たちは夕方からシャフハウゼン市街にて自由時間。ライン河交易で古く中世の昔から栄えた美しい街並みを堪能しました。 ザンクト・ヨハン教会や、美しい壁画が描かれた騎士の家、市庁舎など、観光スポットは完全網羅しときました♪中世の建物が並ぶ町の中心にあるムノート城塞の上からは、ライン河や町を見下ろす美しい眺望を楽しむことができます。

左)初代FURERRE-JACOTアトリエがあった街並み

どこのお店も美味しそうです♡可愛いポストカードも買って、日本で私の留守にお店を守ってくれているBROOCHメンバーへラブレター♡

オシャレな街のオシャレなテラスでコーヒーを。贅沢です♡

そして夕食を食べるレストランへ移動。タクシーは低燃費のトヨタ、プリウスでした!流石日本のトヨタ!ここでも支持はあついです!向かったのはココ!ライン川の畔!
シャフハウゼンに来たら見逃せない観光スポットの一つ「名瀑ラインの滝」“Rheinfall“

なかなか写真でこの迫力を伝えられないのが残念です。

このシャフハウゼン沿いのライン川で有名なのはなんといっても「ラインの滝 Rheinfall」。スイス・グラウビュンデン州からシャフハウゼンを抜けて、一瞬オーストリア国境沿いを通りちょっとフランス、そして本流はドイツへ、ライン川沿いの古城めぐりは有名ですよね!その後オランダから北海へと出るその流れはヨーロッパを南から北へ全長1,233キロにも及びます、(日本最長の信濃川(367Km)の約3.5倍!!)そんなライン川本流の中で、唯一の滝がここシャフハウゼン。滝が流れ落ちるすぐ間近のレストランで食事なんてテンション上がります!ちなみにこの滝までは別に船で近づくこともでき、特に雪解けシーズンの春から初夏にかけては水量が増して大迫力の光景を見ることが出来るのだとか。

ここライン川は、あのアルプスからの雪が解けてここまで流れてきます。これでもすごい迫力なのですが雪解けシーズンに比べれば水量が少ないのだとか・・・。

実はフラー・ジャコーの起源もこの滝に由来するところが多く、船交易の盛んだったライン川の中でも唯一の滝、しかも全長1,233キロに及ぶ中で唯一!そのため船の積み荷を一度おろして別の船に積み替える必要があり、この場所は古くから船交易の宿場街として交易品で栄えたのです。フラー・ジャコーの初代フィリップ・フラーもこの交易の要所に着目しこの地にアトリエを構えたのがフラー・ジャコー史の始まりです。
レストランはこのラインの名瀑ラインの滝“Rheinfall“を一望できる凄いロケーションです。夕食はヴァルター・ホイザーマン社長も一緒です。

滝側はすべてガラス張りなので景色が最高です。

お肉の肉厚感!伝わりますか!?とてもジューシーで肉好きの齋藤は幸せのあまり目がしばらく閉じたままでした!最後はアイスを。因みに日本で一般的に洋菓子と言われるジャンルには大きく4つ有ります。①フランス菓子②ウィーン菓子③ドイツ菓子、そして最後が④スイス菓子なのです! 中でもスイス菓子はアーモンドやナッツ、クルミなどの自然の木の実を多く好んで使われるのが特徴で見逃せないのがチョコレートです。チョコレート言えばベルギーなのですが、本家ベルギーでもスイスのチョコレートは人気で一目置かれる存在なんです。

陽もおちて、ライトアップされたライン川もまた素敵でした。

お腹もいっぱいになったところで旅2日目終了です。