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店長斎藤のスイス旅 3日目

店長斎藤のスイス旅 3日目(2014年8月27日)

おはようございます!今朝もRöm.-kath. Pfarramt St. Maria Schaffhausenの鐘の音で目覚めました!そして今日は朝食までに時間が少し余ったのでお部屋にあるテレビをつけてみました。そしたらあの有名お化け!バーバパパが放送されていたのです!

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 もちろん英語なので言葉は分かりませんが、キャラクターの表情や動きが可愛らしくてつい見入ってしまいました!笑
そんなこんなで朝食の時間です!!

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昨日の朝食ではフッレッシュな果汁入りオレンジジュースを頂きましたが本日はふっくら泡がのった引き立てのカップチーノです。
ヨーグルトはプレーンかラズベリーの2種類から選べました。私はラズベリーが可愛くのったヨーグルト♡口の中で甘酸っぱいラズベリーがプツプツはハジケテとっても美味しかったです。そして今日も変わらずパンやチーズは完食です!

お腹もいっぱいになり、さてお仕事です!!
ホテルまでマネージャーのクリスティナさんが迎えに来てくださいました!ロビーにて片言英語であいさつを・・・。たぶん伝わったと思います!

そしてFJ本社へ!!今日はいよいよSV(シルバー)鍛造リング作成体験です!
到着すると、会議室のテーブルにはオーダーシートが用意してあり、専用サイズゲージでリングをはめたい指のサイズを測ります。
齋藤は51番(日本サイズで約11号)の中指用6ミリ甲丸(丸みのある)リングを作る事にしました!(写真は原型)FJでは最終的に仕上げたいサイズをターゲットサイズと呼びます、この後の作業工程でもターゲットサイズに対してプラスマイナス何号と言う表現を使います。サイズは号数ではなく〇〇番と呼びます。※ターゲットサイズ=最終目標サイズ

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鍛造工程に入る作業室へ行くとすでに原型が出来上がっていました!!持ってみると・・・SVなのに「重―い!」やはり鍛造されて金属密度が高いので、普通の鋳造リングよりも重厚感があります。
ここの工程部屋のボス的存在なのがこの方!(写真右)プロレスラーみたいな見た目ですが実は技術者ゴールドスミス、身長が190cm位は有りそうなおっきい体で腕なんか丸太みたいな太さです!リングを持つとかなりキリッと怖そうですが、カメラを向けるとこの表情♡とっても優しそう・・・。笑
さて、ここからは完成まで順をおって説明していきます。SV作成スタート~!!

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① まずはターゲットサイズ51番より2番小さい(現在49番くらい)サイズの鍛造SVリング原型を写真上のリングの造型機で鍛造しながら3番分大きく伸ばしていきます。(約49番+3番=約52番)この機械はリングを金型にセットしてテコの原理を使ってレバーを倒しながらリングを鍛造し成形する専用の機械です。自分の全体重と腕力を最大に発揮してレバーを下します・・・。Hahahaha~ボス、笑い。所が私の力ではレバーが下がりません!!これはかなりの腕力を必要とする作業工程です、、、この工程が出来ないと鍛造が不十分になってしまいます。とそこへ仕上げにボスの片手1本でグイッ。はい出来た。
齋藤は中学時代剣道部に所属していて自分的には腕の筋肉や力には自信があったのですが・・・なんだか悔しいです。
② そして52番に伸ばしたリングを今度は3番縮めます。金属は伸ばしたり叩かれたり圧をかけることでだんだん金属密度が高くなり硬度も高まります。

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③ 1番近く伸ばします。(約49番+1~2番=約51)
持ち手が丸い機械に先程の約49番のリングをセットします。ハンドルを右に回すとバーが下がり、その力でターゲットサイズまで整形していきます。

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④ 厚み、幅をターゲットに近付けてCNCマシーンで削る。
CNC (Computerized Numerically Controlled)マシーンとは簡単に言えばコンピュータで設計したものを切ったり削ったりして現実の形にしてくる機械です。貴金属素材のCNCマシーンとなると超高額の機械です。この専用マシーンへオーダーシートに記載されているリングの形状数値を全て打ち込みます。リングの形状に対する数値の種類はナント18か所!!単純な甲丸リングだとしても形状を微調整できることが小さな芸術品と称されるフラー・ジャコーのクオリティーなのです!次に、そのリングに合わせて専用の物に機械が自動でダイヤモンドカッターを切り替え、ターッゲットに近付けて削り出していきます。

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⑤ スラッシュラインをかるく入れる。
私は(画像左)下の段の左から2番目(ピンクゴールド)のスラッシュラインが入る日本でも人気の有る仕上げを選択しました!
今度は仕上げ専用の(右画像)マシーンにリングをセットし、スイッチを押すと刃が付いたパーツが高速回転し、リング表面にかるく/の跡を付けます。片面が終わり、横のネジをまわすと同時にリングも半回転し、もう片面も同じように跡を付けていきます。

⑥ 外側を紙やすりで荒削りする。

ここの部屋ではここまでの作業で一旦終了。

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温かく見守り教えて下さったボス達と記念に1枚
ここで磨きすぎてしまうとサイズが合わなくなり、最初からやり直しになってしまう。

さぁ次の工程はこの部屋で行います!お邪魔しま~す!

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専用白衣を着て準備万端!!白衣のサイズがどうも大きく齋藤は子供みたいな見た目にに・・・袖はかなり余ってしまいました(笑)
しかもここにいる現場スタッフは誰もこの白衣を着ていないことに今レポートを書きながら気づきました!(笑)私が服を汚さないようにとわざわざ用意して下さったのでしょうか?
では次の工程は・・・

⑦ 内甲丸にする。
内甲丸とは指に直接触れる、指輪の内側をなめらかに丸く磨いた形状のことで、内甲丸仕上げを施すことで着け心地の良いリングになります。この工程を丹念にすることでフラージャコーならではの指に吸い付くような着け心地が実現出来るんですね!
毎日安心して結婚指輪を楽しむためにも、着け心地良くナチュラルにフィットするものが良いですものね!!

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⑧ 寄り道をする。笑
次の工程をする部屋への移動中にコーヒーメーカー発見!残念ながら時間がなく飲めませんでしたが、悔しいのでコーヒーメーカーを使いこなしている風の写真をパシャリ。ふふふ・・・

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⑨ リングの内側に刻印を入れる。
刻印はレーザー刻印機で入れることにしました、オーダーシートに書かれた指定刻印を専用のPCへ打ち込み、リングをマシーンへセット。
まぶしいレーザーでリングに「ビーーンビーーーン」と音を出しながら一気に刻印していきます。
私は日本では出来ないダブルハートを入れちゃいました♡♡かっわい~♡

完成までもう少し!!

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⑩ スラッシュラインを入れる。
実はスラッシュの実線は機械ではなくゴールドスミスによる手掘りです!!工程⑤で入れた仮スラッシュを元にゴールドスミスが力と愛をこめて掘っていきます!丸みがかったリングに直線に掘っていくとは・・・熟練職人さんが手掛けているとはいえミスの許されない作業工程にかなりの緊張感でした!!

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⑪ 最終仕上げ!!
紙やすりやバフ機を使って仕上げします。ここでリングの内側を磨きすぎてしまうとターッゲトサイズから外れてしまい、また最初からやり直しになってしまうのです・・・。
ホントに1つ1つの工程で失敗が許されず、慎重に、丁寧に!!

そしてついに完成!!

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どうでしょうか!?写真のピントがイマイチですが、とっても美しくしあがりました~!

感想
鍛造の仕組みは理解していると思ってはいましたが、実際にこんなに伸ばしたり圧縮したり、削ったりと、工程の多さや、その工程ごとに削り落とされる素材を見たりすると、フラー・ジャコーのリングが高価で当り前だなと確信を持てました。さらに工程毎の職人、マイスター(ゴールドスミス)と触れ合うことが出来、経験も含めてお客様へフラー・ジャコーの良さを伝える内容を沢山吸収出来たことが一番良かったです!

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最後にヴァルター・ホイザーマン社長と皆さんとで記念撮影をし、フラー・ジャコー本社にお別れしました!!

しっかり勉強をして、一気に観光モードへギアチェンジです!!

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ライン川下り。(船で約1時間半)
本社からライン川船乗り場まで車で移動し、日ごろの行いが良いせいか気持ちのいい空模様~、無事に船のチケットも購入完了!

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出航まで時間があるのでライン川下りの船乗り場付近の街を散策することに!
羊さんとのラブラブ2ショットは、テラス席にいる方に爆笑されながらも撮影!

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なんだかいい雰囲気の階段があったので人気海外ドラマ、ゴシップガールのブレアとセリーナ達が学校の階段で女子トークをしている感じでちょこっとこなれ風に撮ってみた1枚。(笑)スイスの石畳や欧風の街並みはどこでも絵になるしカワイイです。
しかもこの階段の上は絶景だと聞いたのでダッシュでのぼってみることに!!

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そこにはスイスワインのブドウ畑が広がり、振り返ってみると何とも綺麗な街の風景が広がっていました。
とこの辺で体力的にも限界を感じ、頂上へまでいく事は断念しましたが満足満足です!!
皆さんも下で待って下さってるし、そろそろ降りよう。
到着。・・・・

あれ?

皆さん・・・??

あれ?あれ???

いなーーーい!!汗

これはまずい!スイスのど真ん中で26歳海外発の齋藤リアル迷子です!!
さっきまで一緒に歩いていた進行方向にダッシュしながら探します!いません。この時実は泊まっているホテルの近くまで(町の端っこ?)走っていました。でも未だ迷子。
きっと船の乗り場に戻ったんだ!そう思いまたライン川までもうダッシュ!何キロ走ったのでしょうか・・・かるく3キロは走ったと思います。(笑)
汗だくで乗り場まで戻りましたが結局集合できず、しばらく待っていると・・・街の方から皆さんの姿が♡ホットしました。
スイスで迷子になった事は一生忘れません!(笑)
みなさんは街でランチのケバブを買ってきて下さってました!スイスでトルコ伝統グルメ・・・いいですね!!

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みんなそろって遊覧船に乗り込みます!係員が片足上げてハローとイカた船乗り風でお出迎え、かなりワイルドです!!

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船は1階がレストラン、2階が景色をゆっくり楽しめるデッキスペースになっています。私たちは先程のケバブを持って2階のデッキへ。程よい爽やかな風が吹き抜けて、まるで風になったかのような気分になれます。デッキは横に大人4人ほどが並んで座れそうな大きなベンチがズラーーット並び、テーブルは12卓ほど、ちょっとした船上パーティーなら開催できそうなとても広々とした空間です。

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席を決めて、さてランチです!このケバブ、長さ20センチ、直径6センチ程の特大サイズ!皆さんはハーフサイズを注文されてたみたいですが、齋藤に用意して頂いたのはフルサイズ!!今までの食事量を考慮してチョイスして下さったのでしょう。それにしてもデカイ。(笑)
ケバブを頬張りながらライン川を上ります!!
通常はライン川を下りますが、下ると川の流れが速く、あっという間に終わってしまうそうなので今回はライン上りを体験!(私たちは1時間半ゆっくり遊覧船を楽しみましたが、ライン川下りですと約半分の45分の時間で終わってしまうそうです。)

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右を見ればドイツ!左を見ればスイス!!国境の真ん中にあるライン川からの景色は最高でした!!
そしてしばらくすると急にデッキの屋根が下がり始めました!!

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なんだ!?なんだ!??そう、この橋の下をくぐる為だったんです。なかなかビックリパフォーマンスで、周りのお客さんもビックリしていました。(笑)

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ビックリしたらなんだかお腹がすいてきた齋藤。社長からお小遣いで頂いた50ユーロを握りしめ、下の自販機でアイスを購入!
ミルクチョコテートアイスにスイスチョコレートがコーティングされたアイスバー。美味しくで皆さんにも1口ずつおすそ分け。
さっきケバブを食べたばかりなのに甘いものって恐ろしいですね!

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オシャレなマンホールを発見!インスタグラムの「足元くら部」部員風に写真をぱしゃり!

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そんなこんなで街に到着!!なんだか雲行きが怪しくなってきましたがそんなことは置いておいて街で観光です!
街を歩いていると可愛いマンホールを発見したり、建物一軒一軒がおしゃれなデザインでした。
街の端に行くとライン川がでてきました。船の上からみたライン川の水は真っ青でしたが、歩いて川辺近くに行ってみると透明に透き通って綺麗です。アルプスの山々からの水なのでこんなに美しいんですね、水遊びする白鳥もこんなに近くで見ることが出来ました。

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カワイイ街並みをゆっくり楽しんだ後は駅へ移動し電車でシャフハウゼンまで戻ります。
電車からの景色をしっかり焼き付けたかったのですが、ここにきて電車の揺れにウトウトとうたた寝してしまい「あっ」という間に到着。(笑)

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気が付くとシャフハウゼン到着!!
夕食のレストランへ向かう途中でまた記念撮影です。今度は迷子にならない程度に街を探検しました堪能。
そして今日の夕食のレストランはここ↓。

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このレストランはなんと昔の船蔵を改装して作られたレストランです。今晩もルーカス・ルプリ、デザイナーと一緒です。

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私がここで頂いたのは両手いっぱいくらいの新鮮サラダの山盛り、ラム肉のステーキ、チーズリゾット添え、デザートはやっぱりミルクチョコレートアイス。
そろそろ慣れそうですがスイス料理の毎度のボリュームはなかなかです。ここでも量に驚きました。齋藤は今日までに1まわりも2まわりも成長したかもしれません、、、体重計に乗るのが怖いです。
お腹はいっぱいになりましたが、ディナーの案内をしてくれた専属デザイナー兼ゴールドスミスのルーカス・ルプリ デザイナーはお酒がまだまだ飲み足りないご様子・・・。このあともう1軒行きたそうな雰囲気もちろん!お供します!!
2軒目はルプリさん行きつけのバーへ!!

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其処ではなんとフラー・ジャコーのスタッフさんに遭遇!!シャフハウゼンは人口約3万人の小さな街なのでこんな出会いも有るんですね♪そんな出会いもバーの楽しみの1つですね!
ここのバーはスイスの著名人有名人も多く訪れるらしく、壁には数十枚のサインが飾られていました。残念ながら齋藤が知っている方はいませんでした。
お酒を沢山ご馳走になり、今晩はこれにて終了。今回の旅の目的でもあるフラー・ジャコー本社訪問とスタッフの方々大変ありがとうございました!
また明日に備えておやすみなさい。