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結納のしきたり

結納のしきたり

両家が一堂に会して行う結納と口上の例

女性側、男性側準備

 女性側は前もって結納品を飾っておき、男性側と仲人の到着を待ちます。一行が到着したら、女性側の親が出迎えて座敷に案内し、「どうぞご用意くださいませ」などと簡単な挨拶をして、仲人夫妻を伴っていったん退出します。
 男性側は「ありがとうございます。早速準備させていただきます。」と挨拶して、持参した結納品を飾ります。用意が整ったら、床の間に向かって右側に男性本人、父親、母親の順で着席して待ちます。
 仲人夫婦と女性側は、ころを見計らって入室します。そして仲人夫婦が一番下座に座り、女性側は男性側と向かい合うような位置に女性本人、父親、母親の順に着席します。

男性側からの結納

 一同が落ち着いたところで、仲人が「本日はお日柄もよく、まことにおめでとうございます。ご結納の仲立ちをさせていただきます」と述べ、両家の父親は「よろしくお取りはからいくださいますようお願い申し上げます」と、これにこたえます。
 男性側の母親が結納の品を仲人の前に運び、「結納の品でございます。○○様にお納めください」と、改めて依頼の言葉を述べます。
 仲人が「かしこまりました。お世話させていただきます」と答えます。
 仲人夫人がその品を女性側の父親の前に運び、仲人が「◇◇様からの結納の品でございます。幾久しくお納めください」と述べて一礼します。
 女性側の父親は「ありがとうございます。幾久しくお受け申し上げます。拝見させていただきます」と、一礼して受け取り、目録に目を通します。
 女性側の父親は、本人と母親にも目録を見せ、元に戻します。

女性側からの結納

 女性側の母親は女性からの結納の品を仲人の前に運び、「◇◇様からの結納の品でございます。○○様にお納めください」と、述べます。
 なお、女性側が結納の品を省略する場合は、受書を渡すことになります。この時の口上は「◇◇様からの結納の品」が「受書」に変わりますが、その他の点は同じです。また、受書も省略する場合もあります。
 仲人が「かしこまりました、お世話させていただきます」と、これにこたえ、仲人夫人がその品を男性側の父親の前に運び、仲人が「◇◇様からの結納の品でございます。幾久しくお納めください」と述べて一礼します。
 男性側の父親は「ありがとうございます。幾久しくお受け申し上げます。拝見させていただきます」と、一礼して受け取り、目録に目を通します。
 男性側の父親が本人と母親にも目録を見せて、元に戻します。

結納式の終了

 男性本人と母親が席に戻ったところで、仲人が「めでたくご結納の儀が整いました。誠におめでとうございます」と、締めくくりの挨拶をします。
 両家の父親は「おかげさまで婚約が整いました。誠にありがとうございました」と、お礼の口上を述べます。

仲人がいない場合

 基本的には仲人がいる場合と同じですが、両家の父親が直接言葉をかわすかたちになります。 
 ます、男性側の父親が「本日はお日柄もよろしいようですので、婚約のしるしに結納の品を持参いたしました。幾久しくお納めください」と、はじめの挨拶を述べます。あとは、仲人が間に入らないというだけで、女性側の受け答えは変わりません。
 そして、本人たちが「おかげさまで私たちの結納が整いました。本日はまことにありがとうございました」などと、締めくくりのお礼を述べます。

婚約指輪の贈呈

 男性側が結納品を納め、女性側も結納品ないしは受書を納め終えた時点でいったん全員が席に戻り、締めくくりの挨拶が述べられる前に儀式に組み込む形になります。また、儀式がすべて終了したあとに行われる会食の席で改めて行う事もできます。
 例えば、仲人または両親が本人たちを婚約指輪の前に進み出るよう促します。そして男性は台の上から指輪だけを取り、女性の左手の薬指に指輪をはめます。女性は、指輪のはめられた左手を、胸の高さ位にあげて、同席している人たちに披露します。
 このような形で贈呈を行うと、スムーズに進行しますが、あくまでもひとつの例なので、どれが正式というものはありません。ですから、本人同士はもちろん、仲人や両親とよく相談をして、どういったかたちで行うか話し合って進めると良いでしょう。

事前の打ち合わせ

 両家が一堂に会するという形式は、女性宅やホテルなどを会場にして、結納の品を同時交換するか、もしくは男性側が納める形で行われます。
 両家が相対して、直接または仲人の手を介して結納を交わしますから、儀式自体はそれほど時間のかかるものではありません。
 この形式の場合、儀式の終了後に全員で会食するのが一般的です。両家が一堂に会するので、結婚式の事などについて話し合う場として最適といえます。最近は儀式よりも会食の方を重視する考え方も少なくありません。
 会場を女性宅にした場合、男性側が当日の自分達の飲食費にあたる酒肴料(しゅこうりょう)を持参するという事がよくあります。地方によって「家内喜多留(やなぎだる)」がこれにあたるところや、結納の品とは別に「酒肴料」などとして持参するところなど、その体裁はさまざまですが、人数×五千円~一万円程度が目安になるようです。
 親戚が参加する場合も、数千円程度の金包みを持参するようです。また、祝い膳に引き出物を付けるケースもみられるようなので、お互いの負担が大きくなりすぎないよう、事前の打ち合わせは念入りにおこなう必要があります。