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ダイヤモンドの買い付けインドのムンバイの旅2006年

ダイヤモンドの買い付けインドのムンバイの旅2006年

更新:2006年04月25日

2006年INDIA(インド)

モンスーンって聞いたことありますか?英語ではMONSOONと表記します、MONマンデーのことなのかな?これがSOONすぐ来るって意味なのかな?楽しい週末が台無しっていう意味なのかもしれません(笑)(モンスーンの下りは※完全に想像で書いていますので、決して信じないでください!)

インドでは6・7月はいわゆる雨季です。雨季の間に雨雲を運んでくるのがモンスーンなんだそうです。モンスーンでは日本ではなかなか見ないレベルの激しい雨が降る季節です。・・・最近の『ゲリラ豪雨』はモンスーン的ではありますね!インドのモンスーンでは雨がザンザン降るので、気温が若干下がって雨が降った後は涼しく過ごしやすい気温にはなります。もともと暑い国なので湿気が多くなった結果、カビてしまいます。そこ等中カビてきます、この季節は町中どことなくカビ臭い感じがします。

そのためなのか?マッシュルームなどは地元の人でもこの季節は敬遠気味、日本人の僕が食べれる筈も無く、もっぱらインドではベジタリアンな僕の食材がこの季節は一つ減ってしまうのです。というわけでインドのダイヤモンド事情について紹介します。

インドムンバイはダイヤモンド取引のメッカ ダイヤモンドを求めてインドへ

日本からはいろいろな行き方がありますが、今回は新潟から新幹線で東京経由成田空港、成田からはインドのデリーまで7時間ノンストップ、その後、給油の為に3時間のトランジットで3時間かけてムンバイへ。

ムンバイは1995年にイギリス的表記だったボンベイ(BOMBAY)から地元の呼び方に直して『ムンバイ(MUNBAI)』と都市の名前を変更しています。お酒の『ボンベイサファイヤ』はインドの会社が世界に向けて販売した『ジン』、この名前で馴染みのある方もいるかもしれませんね、

成田から13時間掛かってようやくムンバイの空港に到着、日本からは飛行時間で約10時間の道のり、深夜(24時)なのにもかかわらず空港出口付近には何しろ人だかりがすごい!(写真上左)空港前のタクシー乗り場、中には怪しい奴もちらほら・・・

個人的にはボンベイの方がカッコいい響きと思うが今はムンバイ、人口は2500万人!!東京の約2.5倍これでも住民登録している人の人数で、実際路上生活者を入れると3000万人位?地元の人も良くわからない位の超過密都市である。

ほとんどが貧困層で家の無い人も多く、町のあちらこちらにバラックのような家が点在していてよく欧米人が日本人の家を見てマッチ箱と形容するのを聞いたりしますが、それ以下の狭さと思うような小さなバラックに一家6人住まいとかは普通みたいです・・・

さらに路上生活を余儀なくする人も多い、実際お給料というものをもらっている人は全人口の半数でそれ以外はその日の食料を確保するような程度の貧困層が多く生活している、完全にその日暮らしの毎日である。

インドの歴史

貧富の差が激しくものすごい一握りの人種がいわゆる『マハラジャ』と呼ばれる超富豪層!僕の現地担当も当然マハラジャだ!家にはお手伝いさん達が一杯居て住み込みで働いている、その仕事ぶりとは・・・なんと人間自動ドアのようにドア一つに一人付いている状態!その人の仕事は主人のためにドア開けるだけ!!うーん流石は世界の大富豪ですが、人権問題とか最終的には問題になりそうで心配です。

インドは1526年からムガル帝國と言う皇帝支配でした、それまで安定しない多くの国々だったのを統一したバーブルという偉い皇帝がいました。ムガルの皇帝はモンゴル・トルコ系のイスラム教でした当時ヒンドゥー系旧支配者の上に出来た国なので、もともと宗教的には複雑でしたが、約300年も続く長い歴史は1600年にイギリスがカルカッタとマドラス後にボンベイに香辛料の農園会社『東インド会社』を作りフランス・オランダとの熾烈なインドの貿易権を争いを演じるなどのアジアの覇権をめぐる先進国の争いに巻き込まれる形に成って行くのです。

その後『東インド会社』は私設軍隊を率いて1765年に実質的にインドの植民地統治の政治的権限を行使する機関に変貌1858年インドの当時の複雑な宗教背景が東インド会社の豚や牛の油を使用した弾薬筒を宗教上のタブーであるとしてムガル帝国の勢力による反乱を招きます、しかしイギリス本国から派遣された軍隊によってムガル帝国軍が鎮圧されるとインドの統治権は東インド会社からイギリスの直接の支配下に移されて東インド会社は機能を失います。イギリスはヴィクトリア女王をインド皇帝に指名・インド帝国を作りますがイギリスは先の反乱の反省から550以上の藩王国を併設して植民地支配体制を整備したのでした。

その結果多くのマハラジャや王族・一握りの超富豪層と大多数の超貧困層が混在する現在の経済状態が作られたといえます。

このムンバイ(旧ボンベイ)はインドの西側にあり海路ヨーロッパからは正に入り口と言える港です、ヴィクトリア女王が始めてインドに入国したときに創られた海の門『Gate Of India』深い海溝がムンバイの街中まで延びる『Queens Necklace』などインドの中でもイギリスと特に縁の有るインドの主要都市の一つで主都のデリーよりも多くの人口が暮らしGDPもインド国内最大!歴史もインドでもっとも深い港町なのです。イギリス統治の名残が今も町のあちらこちらに点在しています。

ムンバイの中心地に有るオペラハウスもその一つ、その建物は現在インド銀行が使用しています50年前に盛大なオペラが開催されていたその場所は現在1200ものダイヤモンドオフィスが軒を連ねる世界でも有数のダイヤモンド取引のメッカになりました。

インドのダイヤモンドディーラーは路上取引も ダイヤモンドを道端で路上取引インドムンバイ

インドムンバイ 旅 ジュエリー 新潟 インドムンバイ 旅 ジュエリー 新潟

(上写真)オペラハウス前、路上でダイヤモンドを取引するブローカー達、写真の写る人間は全員がダイヤモンドブローカー!信じられないような光景ですよね?これでも一応厳重に警備されたゲートの中なので比較的安全なエリアと言えます。

オペラハウス・ダイヤモンド取引所

(上右左、下左写真)オペラハウス前の通路車の中から撮影した写真、ゲートを通るとその先は人間がなかなか道を譲らないため車の方がゆっくり通行しないといけない様な通路を通ってダイヤモンド取引所へ、路上でダイヤを見せ合うブローカー達、大丈夫なのか???(写真下右)事務所前の広場にて

現在オペラハウス周辺には1200以上のダイヤモンド取引事務所が入っています。さらにはダイヤモンドのブローカーがインド中から集まってきていて事務所の中に居る人達曰く『何人いるか解らない位の人数』の宝石商が密集する超過密取引所です。上の写真は特に込んだ時間ではなく普通にオペラハウス敷地内をうろうろするブローカー達です。

これでもガードマンの居る入り口をくぐった後ですから皆何かしかの許可書の類を持ったキチットした宝石商です!その証拠に皆靴を履いていますし、シャツをキチンと着ています。インドでの僕の取引先はインドで始めてオーストラリアのダイヤモンド原石を研摩したインド最強のDTC(デビアス)・リオティント共通のサイトホルダーです。

とても巨大な会社です!インドでは今まで低品質のダイヤモンドや基本的に安いダイヤモンド原石が集中していましたが、今はオーストラリアの鉱山の影響でカラーのダイヤモンドが、高品質で知られるカナダのダイアビックやアフリカ・ジンバブエのムロワ鉱山からの原石も流通していて、カラーダイヤモンドから高品質の白色ラウンドカットのダイヤモンドが沢山流通しています。

今回の訪問先はインドのダイヤモンドビジネスに功績ある会社らしく、多くの輸出に係る賞をインド政府より貰った事を証明するトロフィーが沢山並んでいました。

サイトホルダー、この名前が今の日本のダイヤモンドなどを取り扱う宝石商社に与える影響は計り知れません、イギリスに本社のあるダイヤモンド鉱山会社DTC(デビアス)は原石の供給石を独自に選び出したサイトホルダーにのみ供給するというサイト制をとってきました、現在70社余り、そのためDTC(デビアス)全盛期にはサイトホルダーは優先的にダイヤモンドの流通権を握ることが出来たのです。1960~1980年代、DTC(デビアス)は業界内としては強大な資本力を武器に次々鉱山を買収、その親会社であるアングロアメリカからは完全に独立したかのように思われました。

日本国内にも本当に大規模なプロモーションを展開、『エンゲージリングは給料の3か月分』とか『ダイヤモンドは永遠の輝き』くらいは皆さんも聞いたことあるでしょ?年間800億円の巨額資金を投下して販売促進活動を展開、日本中にダイヤモンドのイメージを浸透さて行きました!今考えると凄いことです。

この時DTC(デビアス)自体は小売店舗を構えていなかったことから、このTVCMの会社って何処にあるのかな?お店を見たことはないけどCMだけが有名な会社だな思っていた人も多いはずです。

この圧倒的なプロモーションは約20年間つづき、婚約指輪といえばダイヤモンドという一つの常識を作り出したことでも有名です。デビアス(DTC)はその婚約プロモーションの拠点を中国やインドに移して現在もダイヤモンドのPR活動をしています、2000年に親会社のアングロアメリカンがデビアスの株式を100%買い戻して事実上の子会社化してDTC(ダイヤモンド・トレーディング・カンパニー)に社名変更し体制をさらに強化、それ以後、それまでとは違う商品戦略 ダイヤモンド・ラインブレスレットやファンシーズ・2003年のトリロジーは現在も大ヒット中!LVMH(ルイヴィトン)との共同小売店の展開、などなど精力的に活動を続ける巨大会社です。

現在銀座にデビアスショップを出店するなどいまだ精力的に活動を続けています、全世界で展開中のトリロジーというDTCプロモーションは協賛金という形で莫大な資金をDTC(デビアス)にもたらしています。

そのほか細かいDTCプロモーションが世界各国でそれぞれ独自に展開、その強大な影響力から参加しないと時代の波に取り残されるのでは?と錯覚しそうになるほどです!このプロモーションビジネスによってDTCは新しい資金源それも強大な資金源を手にして今後新たなる権力を発揮するのは確実のようです。

2000年にアングロアメリカンが株式回収して子会社化したのはこのLVグループに買収されるのを避けたからであるとも云われています、本当の所はどうかわかりませんが、只、肝心の鉱山業務の方は新しい鉱脈発見があっても実際にその鉱脈からどの様な原石が出るかは解らず、かなりリスキーな投資である事からなかなか着手できない現状もあるようです。

ダイヤモンド鉱山の寿命は約30年といわれています。デビアスが鉱山会社として勢いの有った時フル活動していた鉱山は次々老朽化して、枯渇寸前です。それに追い討ちをかけるように地下資源大国のソビエトが崩壊、旧ソビエトのサハ共和国はロシア政府との共同出資で地下資源採掘事業に乗り出しています、サハとロシアの共同会社『鉱山会社アルロサ』の出現や、世界最大規模のオーストラリア・アーガイル鉱山の創業、カナダのダイアビック鉱山の創業と相次いでDTC(デビアス)の原石供給能力を上回るような大規模鉱山が出現、デビアスは当初サイトに回す原石をそれらの鉱山より買い上げてサイトホルダーに廻すという無謀な作戦に出ましたが、それは単にデビアスの体力を徐々に奪う結果となっているようです。

現在も高品質原石はDTC(デビアス)の鉱山からは取れないそうですから、その品質に限ってはDTC(デビアス)が他鉱山から買い上げてサイトホルダーに供給しているようです。DTC(デビアス)自前のカナダの鉱山は現在、採掘が上手く行かない様で予定の採掘高を大きく下回っているそうです。

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(上写真)大粒のイエローダイヤモンド、(左写真)大粒!5ctUPのペアシェイプ・ピンクダイヤモンド、オーストラリア産のダイヤモンドはカラーの高品質がごろごろ産出している。

その為DEFカラーの原石調達は本当に苦労しているようです。現在、アーガイル鉱山を中心とする世界最大のダイヤモンド鉱山会社リオティントはカナダ・ジンバブエを始め高品質原石の鉱山を多数保有、当初デビアスに原石を供給していましたが現在はそれとは又別個にリオティントの独自サイトホルダーを編成、歴史は繰り返すのか?リオティントを中心とするダイヤモンド機構が完成する日は近いのでしょうか?それとも活動の場をより川下に移してより広く業界に影響を与えるDTCがまだまだがんばるのでしょうか?興味深いところですが この話はこの辺にして、

※この後、ナミビアとボツワナで大規模なダイヤモンド鉱山の現地政府との共同出資で開発してダイヤモンド原石の供給量は30%以上をキープしています。また、ボツワナの鉱山は世界最高品質のダイヤモンド原石を算出しており、DTC(デビアス)の影響力は依然強い状態が続いています。2013年現在

これに対しアーガイル鉱山を中心とする世界最大のダイヤモンド鉱山会社リオティントはカナダ・ジンバブエを始め高品質原石の鉱山を多数保有、当初デビアスに原石を供給していましたが現在はそれとは又別個にリオティントサイトホルダーを編成、主にオーストラリア・カナダ・南アフリカ ジンバブエ等のアフリカ産など全世界に約50箇所の鉱山を持つ世界最大の鉱山会社になり今も勢力を拡大中です。今やこの2つの会社抜きにダイヤモンド事情を語るのは不可能といえる超重要な鉱山なのです。

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入り口には銃を持ったガードマン2人!!この建物の中だけで200以上の事務所が有ります今回はインドレポート!長くなりましたがこのゲートの奥にある僕の取引先の会社はそのDTCのサイトホルダーで有るばかりかリオティントのサイトホルダーでも在るのです!現在実質的なダイヤモンド原石の供給能力で言えば世界最高のリオティントとダイヤモンド原石の供給機構として世界的に影響力を持つ(デビアス)DTCの両方と強い繋がりの有るこの会社は、現在原石及び研摩済みダイヤモンドの供給力はある意味世界最強といえます。

原石の研摩技術においても世界最高レベルの技術力を持った超グッドカンパニーなのです!

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(右上写真)昨年ここの息子達が日本のジュエリーショウ(IJT)に参加するときの日本国内の身元引受人にもなりました。(左上写真)右側の息子が僕達の担当、陽気なインドの青年26歳ダイヤを見る目はピカイチの実力者

インドは軍事国なのでインド人は用も無いのに出国入国が出来ない国なのです!日本から行くにはVISAが必要です。僕のVISAは写真の右側の息子が取ってくれました、というわけで、鉄砲を持ったガードマン二人に守られたサイトホルダーの玄関を入って行くと、流石に今回で4回目ということもあって皆顔馴染みが出迎えてくれます。

サイトホルダーはインフラ整備などの社会的な責任を果たす企業

上写真の2人がインドでの僕のメイン担当です、向かって右がサイトホルダーの創始者の息子、左がその従兄弟です、海外ではこんな風に宝石屋はほとんどがファミリーです。
本当は僕達一小売店のように小さい規模の会社を相手にするような会社ではないように思われますが、実はそうでもないんです!ファミリービジネスなので親から子へ、子から孫へ、長く続くビジネスを求める傾向があるんです。その為たとえ大きな商社の仕入れ担当者が来て沢山ダイヤモンド買い付けて行っても、むしろ瞬間の大きいビジネスよりも細くても長く続くビジネスを大切にする様です。

現在の日本国内の流通図から見てもそうですし、宝石の中で最も流通経路が確立されているダイヤモンドですから、(ルビーやエメラルドなんかはもう少し事情が違います。これについては又今度書きますのでお楽しみに。)シンジケートや鉱山から原石商、研摩工からカットストーンのマーケットまでを完全にサイトホルダーや一部の原石商が抑えているのがダイヤモンドの世界、その先からの流通ルートでも同様に新参入の難しい閉鎖的な業界です。
ただ面白いことに日本国内には僕達のような規模で海外まで実際に出かけていくような宝石商はほとんどいない事や、大規模商社の場合バイヤーを他人従業員という形で雇っている為、ファミリーで取り組むビジネスという考えの彼らにとって、大規模な商社の買い付け担当者は本気で宝石商売を取り組みたい相手では無いのかもしれませんね!?
彼らにとって僕達はほんの遊びの規模ですが、僕らからすると大チャンスの取引相手といえます!がんばるぞー!今回事前のメールのやり取りの段階では綺麗なパープルピンクダイヤがあるとのことでしたが果たてどうでしょうか?
現在カナダのダイヤモンドは品質世界最高レベルで、非常に整った結晶構造から綺麗な輝きを発輝するダイヤモンドを産出ことでも有名です。

またジンバブエ産は伝説に登場する多くのダイヤモンドを産出している南アフリカが産場の期待の新鉱山です、研摩工に言わせれば明らかにカナダやロシアのダイヤモンドよりアフリカのダイヤモンドは『硬い』といいます。
これはジンバブエ産のダイヤは炭素原子の距離が通常のダイヤより狭い(仮説)のでより強く結晶して硬く表面がより平らに研摩できる事が起因していると考えられています。
炭素原子の距離が近いという事は、それだけ平らに研磨できるという事、鏡面効果が出やすいと言う事です。ダイヤモンドの輝きの源は内部反射と表面反射の相乗効果です。結晶構造の整ったカナダのダイヤモンドは特に内部反射が強烈で七色にキラキラ輝くのが特徴的だと言われています。宝飾業界ではディスパージョンが強いなどと言います。ジンバブエの石は表面反射が強くて一瞬のキラッとした輝きは格別です。硬い感じがアフリカの良質なダイヤモンドのイメージで、長くダイヤモンド取引をしているバイヤーに言わせると、どこか“懐かしい感じ”だそうです。アフリカ産はダイヤモンドのシンチレーションが強いという事らしいです。

ディスパージョンとシンチレーションが強く発輝されると『ファイヤー』になります、まさに火の出るような輝きのダイヤモンドとなるのです。前回訪印の際にこのジンバブエ・ムロバ産のCカラー・シャイニー(Cカラーは未鑑定で原産地とサイトの間での愛称、一般にはDカラー以上の色はありません!!)と呼ばれる研摩済み1CTのラウンドブリリアントを見ましたが、確かに強烈な発散する様な、ほとばしるファイヤーを発していて非常に美しかったです。
ダイヤモンドは原産地によっての違いが本来は有るのですが、現実的には産地ごとの価格差や価値の差はこの段階での取引にしか存在しません。不思議な事に国内では産地証明のあるダイヤモンドを目にする事はありません、それによる価格差もありません。

それは厳密に何処で採れたダイヤモンドなのか?を判定するのは現在の鑑定鑑別技術では不可能な事が原因です。
産出国によって内包物特徴や色・外観と美しさにかなりの違いの在るルビーやサファイアでさえ産地による品質差は一部の鑑定鑑別機関を除いては一般的には理解されていないのが現状です、ルビーの国内相場に関してはアフリカ産とミャンマー産が同じような値段で売られていることを考えると・・・どうも納得できませんが、(原産地価格では10倍くらいの価格差があるのに…)しかしルビーよりももっともっと産地について解り難いダイヤモンドでそれを付けること自体が難しいもかも知れません。
いつの日か、無処理宝石の美しさとキチッとした産地特性・美しさと希少性が理解される日が来るように頑張るぞー!