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ダイヤモンドのエキスパート・サイトホルダーとは何ですか?

ダイヤモンド業界において高いステータスと権威を持つ企業の1つがサイトホルダーです。ダイヤモンドは地下資源採掘企業から原石が供給されますが、その原石供給はサイト制と呼ばれる入札方式です。1880年代に生まれたアフリカのダイヤモンド・カルテル、デビアスがその母体となって形成されるダイヤモンド原石の入札制度の事を指します。

1880年に誕生したダイヤモンドカルテル

ボツワナ日本車移転したダイヤモンドカルテル・デビアスグループアフリカでダイヤモンド原石が発見されてから20年後、人類は遂に一次鉱床にたどり着きます。アフリカでのダイヤモンド発見は紀元前7世紀からそれまでに見つかったダイヤモンドの総量をたった一年で塗り替えるものでした。宝石の王様として君臨していたダイヤモンドも急激な供給過多により価格は急落してしまいます。地下資源採掘は予定された金額でダイヤモンドが販売されなければ赤字となってしまい、継続的な採掘が出来ない事態になりかねない窮地に立たされたのです。
そこでデビアスはダイヤモンド原石を販売する企業に対して供給量を絞ってダイヤモンドの市場価値の安定化を計る為にカルテルを作り出したのです。
サイトホルダーの誕生について詳しくはダイヤモンドのコラムをご覧ください。
鉱山買収や研磨屋の統合など供給の川上から川下までデビアスによって徹底的な統治をおこなった結果、ダイヤモンドの価格は安定し、継続的な供給が保てるようになったのです。

サイトホルダーはダイヤモンドカルテルから原石を買い付ける権利

サイトホルダーはSightholdersと書きます。言葉を分解すると視覚や見るを意味するサイト(Sight)に、所有者の意味を持つホールド(holders)を組み合わせた言葉です。ダイヤモンド原石の加工はとても特殊な技術を要するために、世界的にも一部の限られた企業のみがそのノウハウを保有しています。「ダイヤモンドを制するものは世界を制する」は世界的に有名な格言ですが、サイトホルダーはダイヤモンド加工のノウハウを持つ企業であるために、逆に社会的な様々な責任を果たす義務も持つのです。

BROOCH専務のダイヤモンド買い付けベルギーアントワープダイヤモンド産出国の多くは地下資源採掘が主な外貨獲得手段となっている事から、地下資源採掘を通じて電気やガス・水道等の生活インフラの整備を行う必要が有り、サイトホルダーはこれに積極的に協力しなければなりません。また、病院や学校の建設、道路整備などの世界水準の社会生活を行う為の基盤作りにも協力し、自然環境保護などの当たり前の社会的な責任も果たさなければならないのです。サスティナブルで持続可能な世界の実現に力を注いでいるのです。
上写真はサイトホルダー事務所にてBROOCH専務がボツワナからベルギーアントワープへ空輸されたダイヤモンド原石を選定している所です。この後、サイトホルダーによってダイヤモンド原石を加工して宝石のダイヤモンドへと仕上げていきます。
ダイヤモンド原石は品質ごとにパーセルに仕分けされています。場合によってはさらに詳しく鉱山毎や産出国毎に市若さ得れている事も在ります。

サイトホルダーはDTCからダイヤモンド原石を描受ける権利

ダイヤモンドはサイトホルダーを指定して鉱山会社から仕入れています。

サイトホルダーはDTC(Diamond Trading Company)ダイヤモンドトレーディングカンパニー通称デ・ビアスからダイヤモンドの原石供給を受ける事の出来る権利を持つ会社のことを指します。サイトは通常、年10回開催されます。
サイトホルダーはダイヤモンド原石の販売会に参加できる権利を持つ会社のなのです。
1990年代ダイヤモンドの世界的な鉱山の90%までをデビアスグループが支配していた時代には、サイト会でデビアスグループから提供されるダイヤモンド原石に対して内容のリクエストは出来ても指定する事は出来ませんでした。これは現在でも提供され得るダイヤモンド原石の内容の指定はできない様です。デビアスグループから提供されるダイヤモンド原石は無いよう指定不可で、提供されたものを全て買い上げる約束でサイトホルダーに成らなければなりません。
実際採掘するDTC(デビアス)側も意図する内容のダイヤモンドだけが採掘される訳は無いので、これは有る程度仕方ない事でもあります。
しかしこの提案を一回でも拒否すれば次回サイトホルダーの権利をはく奪され得ると言った具合に強権的な側面が有ったそうです。

BROOCHはサイトホルダーの国内代理店

ブローチのダイヤモンドはボツワナのデビアスが供給
右現社長、左前社長、ボツワナのデブスワナ本社にて
余り知られていませんが、新潟の地で創業78年、BROOCHは第三世代(4代目)に突入した老舗宝石店。国内の宝飾企業の中でもサイトホルダーとのお付き合いはかなり長い企業のうちの一つに数えられていると思います。しかもダイヤモンドビジネスはなぜか世襲のファミリービジネスが多く、大企業である事よりも世襲制の企業である事の方が重んじられています。
これは現在の日本ではあまり重要視されないヨーロッパ的な家の格の様なものが有るのかもしれません。BROOCHは先代の時にボツワナのデビアス本社やデブスワナの運営するダイヤモンド鉱山からのダイヤモンド供給を受けるなどダイヤモンドに長い時間をかけて取り組んできた実績が有ります。
サイトホルダーも先代の時代からプレイヤーは完全に私たちの世代へ代替りしていますが、BROOCHの場合は其れでも継続的な商売が出来るような基盤を常に作っているのです。サイトホルダーの次期社長とBROOCH社長
サイトホルダー社内には原石の部門とカット済み研磨済みのダイヤモンド部門に大きく二つに部門が分かれています。日本国内のサイトホルダーで原石部門で取引実績のあるサイトホルダーは近年無い様に見えます。殆どが研磨済みダイヤモンドの取引をメインに行うサイトホルダーです。
しかしBROOCHのサイトホルダーは原石の取引も多く行うサイトで世界有数の実力得思っているのです。写真は原石部門のTOP次期社長のサミエル氏と