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桜が満開を迎え、春の暖かい風が街を包んでいた。

たいしはスーツに身を包み、胸ポケットに小さなケースを忍ばせながら、そわそわと落ち着かない様子で家を出た。今日は、ついにプロポーズを決行する日だ。

「夜桜、楽しみだね!」

待ち合わせ場所に現れたみさきは、淡いピンクのワンピースを着ていた。その姿を見た瞬間、たいしの心臓は高鳴った。

「うん、ちょうど満開らしいし、きっと綺麗だよ。」

そう言いながら、たいしは手を差し出した。みさきがその手を取ると、指先が少し震えているのがわかった。

「どうしたの? 緊張してる?」

「いや、ちょっとドキドキしてるだけ。」

たいしは照れくさそうに笑った。

二人は桜並木を歩きながら、夜の静けさと幻想的な景色を楽しんだ。提灯の柔らかな光が桜を照らし、風が吹くたびに花びらが舞い落ちる。まるで、二人のために用意された特別な舞台のようだった。

「やっぱり桜って綺麗だね。」

「うん、でももっと綺麗な景色があるよ。」

たいしはそう言って、みさきを展望台へと誘った。

夜景が広がる展望台

展望台に着くと、眼下には街の光が宝石のように輝いていた。夜空には星が瞬き、夜桜と街の光が幻想的な雰囲気を作り出していた。

「わぁ…すごく綺麗。」

みさきは感動した様子で夜景を見つめていた。

「ここに来るの、久しぶりだね。」

「うん、初めて来たときも綺麗だったけど、今日はもっと特別な感じがする。」

たいしは、そっとポケットの中のケースを確かめた。

「みさき。」

「うん?」

たいしは深呼吸し、ゆっくりと膝をついた。みさきは驚いた表情でたいしを見下ろした。

「俺は、みさきと一緒にいる時間が本当に幸せなんだ。楽しいことも、大変なことも、全部二人で乗り越えていきたい。」

たいしはケースを開いた。中には、みさきのために選んだ婚約指輪が輝いていた。

「これからもずっと、一緒に笑って、一緒に過ごしていきたい。俺と結婚してください。」

みさきの瞳には涙が浮かんでいた。震える手で口元を押さえながら、ゆっくりとうなずいた。

「…はい。」

その一言を聞いた瞬間、たいしの緊張は一気に解けた。指輪を取り出し、みさきの左手の薬指にそっとはめる。

「似合ってるよ。」

みさきは涙をぬぐいながら、たいしに微笑んだ。

「ありがとう…すごく綺麗。たいしが選んでくれたんだもん、大切にするね。」

二人は夜桜の下で手を握り合い、静かに幸せをかみしめた。

「これから、よろしくね。」

「うん、よろしく。」

こうして、たいしとみさきの未来へ向けた第一歩が始まったのだった。

婚約指輪のオーダーを終えたたいしは、次なる課題に取り掛かっていた。

「プロポーズの場所、どうしよう…」

カフェでノートを開きながら、たいしは悩んでいた。みさきが喜んでくれる場所にしたい。しかし、サプライズを成功させるためには、自然な流れで誘い出せる場所でなければならない。

「やっぱり、思い出のある場所がいいんじゃない?」

まみがそうアドバイスすると、たいしはふと考えた。みさきとの思い出の場所といえば…。

「初めてデートした公園、夜景がきれいな展望台、あとは…旅行先で行った海もいいな。」

「ロマンチックな場所ばかりだね! どれも素敵だけど、みさきが一番喜びそうなのは?」

たいしはじっくり考えた。

「みさき、前に夜景が好きって言ってたんだ。旅行先で見た海の夕焼けもきれいだったけど、やっぱり身近な場所で、いつでもまた来られるところがいいかな。」

「それなら、夜景の見える展望台がいいかもね!」

「そうだな、展望台なら二人きりになれるし、落ち着いて話せるし…よし、ここにしよう!」

プロポーズの場所が決まり、たいしは次に「いつ、どうやって」プロポーズするかを考え始めた。

「タイミングも大事だよね。みさきがリラックスしていて、嬉しい気持ちになれる日がいいと思うよ。」

「確かに… 記念日とか誕生日も考えたけど、それだと『何かある』って思われそうだから、ちょっと違う日にしたいな。」

「だったら、二人で特別な思い出を作る日を選ぶのはどう?」

まみの言葉に、たいしはひらめいた。

「そうだ! みさきが前に『夜桜を見たい』って言ってたんだ。ちょうど指輪が完成する頃に桜が咲くし、その日に夜桜を見に行くって誘えば、自然な流れで展望台に行ける!」

「それ、すごくいいと思う!」

たいしはプロポーズの計画を立てながら、心が高鳴るのを感じた。

「じゃあ、夜桜を見に行って、いいタイミングで展望台に誘って、そこで指輪を渡す…。」

「うん、完璧! あとは、言葉をどうするかだね。」

プロポーズの言葉。これが一番重要で、一番難しい。

「みさきに、どう伝えよう…?」

「たいしの素直な気持ちをそのまま伝えればいいと思うよ。」

「でも、ちゃんと心に残るような言葉にしたいんだ。」

たいしは何度もノートに言葉を書いては消してを繰り返した。そして、ようやく自分の気持ちを言葉にすることができた。

「『みさきとずっと一緒にいたい。これから先も、どんなことがあっても支え合っていきたい。俺と結婚してください。』」

「…すごくいい言葉だね。ストレートで、たいしらしくて、心に響くよ。」

「うん、これならきっとみさきにも伝わる。」

こうして、たいしのプロポーズの計画は着々と進んでいった。指輪の完成を待ちながら、たいしはその日が来るのを楽しみにしていた。

「よし、あとは本番を迎えるだけだ!」

夜桜の咲く春の夜、たいしの想いがみさきに届く日が、もうすぐそこまで来ていた。

「デザインもダイヤモンドも決まったし、いよいよ完成間近だね。」

まみが微笑みながら言うと、たいしは小さく頷いた。

「でも、まだ決めることがあるんだよね?」

「そうだね。まずはリングのサイズをどうするか。みさきの指にぴったり合うサイズを選ばないとね。」

「それがちょっと不安で……。普段、みさきがつけている指輪のサイズとか分からなくて。」

たいしは少し困ったように言った。まみは優しくアドバイスをする。

「みさきが普段つけてる指輪をこっそり測るのが一番だけど、それが難しいなら、女性の平均サイズを参考にして調整する方法もあるよ。あと、プロポーズした後でサイズ直しができるかも確認しておくと安心だよ。」

「なるほど、確かに。じゃあ、直しができるなら少し余裕をもたせてもいいかも。」

サイズを決めたところで、次に仕上げについての話が始まった。

リングの仕上げも選べるんだけど、どうする?」

「仕上げ?」

「そう。例えば、鏡のようにピカピカに輝く“鏡面仕上げ”とか、マットな質感の“つや消し仕上げ”があるよ。どっちも素敵だけど、みさきの雰囲気に合いそうなのはどっちかな?」

たいしは少し考えてから答えた。

「うーん……みさきは上品な雰囲気があるから、やっぱり鏡面仕上げかな。キラキラした感じが好きそうだし。」

「うん、それなら間違いないね。」

仕上げの選択も終わり、いよいよ最後の決定事項に進んだ。

「最後に、リングの内側に刻印を入れられるんだけど、どうする?」

「刻印か……何か入れるべきかな?」

「せっかくだから特別なメッセージを入れるのもいいと思うよ。例えば、お互いのイニシャルとか、記念日、短い愛のメッセージとか。」

たいしは少し悩んだ。

「うーん……長すぎるとバレたときに恥ずかしいし、シンプルなものがいいかな。」

「それなら、イニシャルと日付を入れるのはどう?」

「それ、いいかも。じゃあ、“T & M 2025.03.14” にしようかな。」

「すごく素敵だと思う!」

こうして、たいしの婚約指輪の最終決定が完了した。店員に注文を伝え、完成までの期間を確認すると、約4週間かかるとのことだった。

「4週間か……その間にプロポーズの準備もしないとな。」

たいしは店を出たあと、少しずつプロポーズの計画を考え始めた。

「どこでプロポーズしようかな……みさきが喜ぶ場所がいいよな。」

まみはたいしの隣で微笑みながら言った。

「プロポーズは指輪だけじゃなく、シチュエーションも大事だよ。みさきが一番喜びそうな場所、思い出のある場所を考えてみるといいかもね。」

「うん、そうだな……。俺たちが初めてデートした場所とか、夜景のきれいなところもいいかもしれない。」

「素敵なプロポーズになりそう!」

こうして、たいしの婚約指輪選びは完了し、プロポーズに向けた準備が始まった。指輪が完成するまでの時間は、たいしにとって新しいスタートを切るための大切な時間となるのだった。

「指輪のデザインは決まったけど……ダイヤモンドって、どう選べばいいんだろう?」

たいしはガラスケースの向こうに並ぶ美しいダイヤモンドを見つめながら、少し戸惑った様子を見せた。確かに、デザインは重要だが、ダイヤモンド自体の質によっても印象は大きく変わる。

まみは優しく微笑みながら言った。

ダイヤモンド選びは、4Cが基本だよ。カラット(Carat)、カラー(Color)、クラリティ(Clarity)、カット(Cut)の4つが品質を決める大事なポイントなの。」

「4C……?」

たいしは聞き慣れない言葉に少し驚いた。

「まず、カラットはダイヤモンドの大きさを表しているの。一般的にカラット数が大きいほど価値が高くなるけど、大きければいいってわけじゃないんだよ。」

「なるほど……。みさきの手元に合うサイズ感も大事ってことか。」

「そういうこと! 次にカラー。ダイヤモンドには無色透明なものから少し黄色みを帯びたものまであるんだけど、無色に近い方が評価が高いの。でも、ほんの少しの違いなら肉眼ではほとんど分からないこともあるよ。」

「ふむ……。じゃあ、見た目の印象も大事にしながら選ぶべきなんだな。」

「うん! それからクラリティ。これはダイヤモンドの内包物や傷の少なさを表しているんだけど、肉眼では分からないレベルのものも多いから、あまり神経質にならなくても大丈夫。」

「最後のカットは?」

「カットはダイヤモンドの輝きを左右する、一番重要な要素なの。カットの仕上がりが良いと、光をしっかり反射してキラキラと輝くよ。だから、4Cの中でもカットには特にこだわるといいかもね。」

たいしはじっとダイヤモンドを見つめた。

「なるほど……。つまり、バランスが大事ってことか。」

「そうだね。どのポイントを重視するかは人それぞれだけど、みさきにとっていちばん輝いて見えるものを選んであげるのが大切だと思うよ。」

たいしは深く頷いた。単に高価なものを選べばいいわけではなく、彼女の手元に似合い、心から喜んでもらえるものを選ぶことこそが大事なのだ。

「ありがとう、まみ。ダイヤモンドって奥が深いんだな。」

「ふふっ、そうでしょ? でも、たいしならちゃんとみさきにぴったりのダイヤモンドを選べると思うよ。」

たいしの目が真剣な輝きを増した。

(みさきがこの指輪をつけて、笑顔になる瞬間が楽しみだ……。)

こうして、たいしの婚約指輪選びは次のステップへと進んでいく。

「うーん、やっぱり迷うな……。」

たいしはガラスケースの前で腕を組み、いくつかの指輪を見比べながらため息をついた。どれも美しく、どれも魅力的だ。しかし、一生に一度の贈り物——みさきにとって特別な指輪を選ぶとなると、簡単には決められなかった。

まみは柔らかく微笑みながら言った。

「たいし、婚約指輪って、ただのアクセサリーじゃないのは分かるよね? それに、彼が選んでくれた指輪をつけたいって思う女性は多いんだよ。」

「俺が選ぶことに意味がある……?」

たいしはまみの言葉を噛みしめた。

「そう。婚約指輪には『あなたを一生大切にします』っていう誓いが込められてるの。たいしが心を込めて選んだからこそ、みさきも特別に感じるんじゃないかな。」

たいしはふと、みさきの笑顔を思い浮かべた。彼女は驚くかな? 喜んでくれるだろうか?

「みさきの好みも気になるとは思うけど、いちばん大事なのは、たいしが『これだ』って思う指輪を選ぶことだよ。みさきにとって、その指輪はたいしの想いそのものになるんだから。」

たいしの心に、少しずつ決意が芽生えてきた。

「なるほど……。指輪を見たときに、俺の気持ちを感じてもらえるってことだね。」

「そうそう。それが婚約指輪の本当の価値だと思うよ。」

まみの言葉は、たいしの迷いを吹き払ってくれた。

「ありがとう、まみ。なんだか、選ぶべき指輪が見えてきた気がするよ。」

たいしは改めてガラスケースを覗き込み、ひとつの指輪に目を留めた。それは、シンプルながらも品のあるデザイン。中央のダイヤモンドが輝き、どんなシーンにも馴染む洗練されたリングだった。

(これだ……。)

心が決まると、不思議と迷いは消えていた。みさきの喜ぶ顔を想像しながら、たいしは静かに頷いた。

「この指輪にするよ。」

まみは嬉しそうに微笑んだ。

「うん、素敵な選択だと思う! みさきもきっと喜んでくれるよ。」

こうして、たいしの婚約指輪のデザインが決まった。しかし、これは新たな始まりでもある——30日後、プロポーズの日。たいしの想いを込めた指輪が、みさきの指に輝く瞬間が、もうすぐ訪れる。

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