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BROOCHのダイヤモンドのこだわりをご紹介!「ダイヤモンドカッター編」

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こんにちは!新潟のセレクトジュエリーショップBROOCHの佐久間です!

佐久間の登場ということは・・・?BROOCHのダイヤモンドのこだわり紹介シリーズ!第3弾!!!本日は「ダイヤモンドカッター(研磨師)編」です(`・ω・´)前回「ダイヤモンド原産地編」で、ダイヤモンドの美しさは「原石の品質とカッター(研磨師)の腕前によって決まる」と言われている、とご紹介させていただきました。ダイヤモンドの原産地は”光の王子”と呼ばれるボツワナ・ジュワネング鉱山にこだわっております。今回は、そこからさらにダイヤモンドの美しさに重要な役割を持つダイヤモンドカッター(研磨師)について、詳しくご紹介させていただきます!今回もどうぞお付き合いください(*´з`)

 

前回「ダイヤモンド原産地編」 から、ボツワナ・ジュワネング鉱山で採掘された0.1%以下まで厳選されたダイヤモンドのその後の行方はというと・・・ボツワナから直接ベルギー・アントワープの地へ空輸します。このベルギー・アントワープはダイヤモンド研磨の聖地なんです!15世紀の昔からダイヤモンド研磨の聖地となっていたベルギー、15世紀の当時はブルージュという港町に経済が集中していました、世界初の自由貿易都市として栄えたブルージュですが、運河や湾に土砂が堆積して大型船舶の航行に支障を来たすようになり、運河港としても経済の中心地としてもその重要性を失って衰退してしまいます。その後、ブルージュに代わる港として栄えたのがアントワープです。アントワープはベルギー北部の町で船や運河交易の要所として栄えました。ともなって腕利きの職人も多く集まる様に成り何時の日からかダイヤモンド研磨の聖地とも呼ばれる様に成りました。現在ではダイヤモンドビジネスと密接な関係のある大きなユダヤ人コミュニティーが有りダイヤモンドビジネスにおいて最重要地域と言える街へと成長したのです。

ダイヤモンドとベルギーのかかわりを決定的にするのは1400年代、ダイヤモンドこそ権力の象徴であると考えていた時のブルゴーニュ公シャルル突進公の時代にまで遡ります。当時のヨーロッパはフランスとイギリスの100年戦争なんて言われる時代。大国同士が争って紛争が絶えないころ周辺諸国も当然覇権争いに巻き込まれたり自ら戦火に飛び込んだりと様々な動きがあったようです。アントワープを含む現在のベルギー一帯を支配していたのはブルゴーニュ公国でした。経済的に成功して大きな力を持ったアントワープはフランドル地方の毛織物産業、イギリスのイングランド産毛織物、ポルトガルからの胡椒やシナモンなどの香辛料、ヴェネツィアやドイツ・ケルンの商人達でにぎわいました。そうした交易品の中には王に献上されるダイヤモンドもあったのです。と、この辺りはダイヤモンドに関する逸話も多く、ご紹介したいお話もたくさんあるのですが今回は割愛!!!またダイヤモンド紹介シリーズの中でご紹介させていただきます(‘◇’)ゞ

 

ダイヤモンド研磨の聖地と呼ばれるアントワープですが、実はここに、現役最高の研磨師と呼ばれる男性がいます。それがフィリッペンス・ベルト氏です。

ダイヤモンド 輝き 

2019年現在、現役最高の研磨技術を持つのダイヤモンドポリシャー(カッター)で1990年にGIAエクセレントカットを世界で最初に成功させたダイヤモンド研磨界の鬼才。BROOCHの展開するアントワープ ブリリアントのダイヤモンドは全て『フィリッペンス・ベルト氏』の手で最終研磨を施しています。

 

フィリッペンス・ベルト氏は1960年、アントワープ州のケンペンで生まれます。ケンペンは1980年代まで約2000件ものダイヤモンド研磨工場が軒を連ねるダイヤモンドの一大産地だったと言います。当時ケンペンにはダイヤモンド研磨の専門学校や職業訓練校が有り、町の住民の大半がダイヤモンド研磨に携わっていたそうです。フィリッペンス・ベルト氏は少年期に兄弟の誘いでダイヤモンド研磨の道を志します。小さな町工場でキャリアをスタートさせたベルト氏は人並外れた技術の取得スピードで技術を習得して技術向上して行きます。その後1979年大手サイトホルダーの研磨工場へ移籍してさらなる高みを目指します。そして1980年頃からベルト氏は自身の研磨して仕上げたダイヤモンドが放つ『輝き』に注目し始めます。それは孤高の研磨師となったベルト氏にしか感じ取れない特別な感覚でした。こうしてベルト氏は『ダイヤモンドの輝き』と真剣に向き合い始めます。

ベルギー在中のダイヤモンド研磨しフィリッペンス・ベルトマスターカッターでありANTWERP BRILLIANTの専属カッターをつとめる男現在の4Cカット項目の3EXを確立させた

 

ダイヤモンドと人類の歴史は長く、15世紀ごろから切る・磨くなどの加工が始まりました。20世紀に入り、1919年数学者のマルセル・トルコフスキー氏が光学理論上で「こんな風にカットするとダイヤモンドがより輝く、いちばん美しく輝く」という理想的な研磨角度の数値を発表しました。しかしこのカット、とてつもなく難しいもので、そう簡単に達成できる研磨師はいなかったのです。世界中の名立たる研磨師がいくら挑戦しても達成できなかったこのカット、1990年ついにフィリッペンス・ベルト氏がカットに成功!!世界初のexcellentカットを達成したのです!!1990年代はダイヤモンドのカットグレードにおいて「Very Good以上」が極端に難しいとされた時代、ベルト氏は90年代に次々とエクセレントカットを成功させ、現在のスタンダード化への大きな足掛かりとします。

 

そしてベルト氏の偉業はもうひとつ。皆様はどこかで「ハート&キューピッド」というのはご覧になったことはありますか??「ハート&キューピッド」は1990年に誕生したエクセレントカットのダイヤモンドを数多く検査していく中で偶然発見された模様で、ダイヤモンドに優れた研磨技術を施して初めて出現する模様です。「ハート&キューピッド」はそれまで研磨の世界で誰も気に留めていなかったガードルを挟んだクラウンパビリオンファセットの連続性を重視した研磨法から発見されました。そして正確無比な各ファセットエッジの対象と合同、まさに研磨職人の技術の結晶なのです。実は、この「ハート&キューピッド」を発見したのがこのフィリッペンス・ベルト氏なのです!

ダイヤモンド ダイヤモンド専門店 BROOCH

ダイヤモンド史に残る偉業を次々と達成したベルト氏。ベルト氏の磨くダイヤモンドは多くが1ct以下の”ポインター”と呼ばれる小さなサイズのダイヤモンドです。資産価値や動産価値とは少し違うサイズのダイヤモンドを研磨します。だからこそ、それを使う人にとって『自分だけの宝物となる』宝石の王としてのダイヤモンドを届けたい。それに見合う美しさを引き出す。それがフィリッペンス・ベルト氏なのです。

フィリッペンス・ベルト氏率いる研磨チームは、現在までに約500万個以上のダイヤモンドを研磨し、主に2ct~0.15ctサイズにおいて世界最高クラスの研磨レベルを誇っています。しかもBROOCHでは現在フィリッペンス・ベルト氏の為にダイヤモンド原石ROUGHを厳選しています。世界最高品質のボツワナ・ジュワネング産を中心にナミビア・カナダ・南アフリカの高品質鉱山から選びだされた存在美あるダイヤモンド原石だけをベルト氏の為に選別しているのです。フィリッペンス・ベルト氏はその中からさらに自身で上位10%だけを厳選(10石あるとベルト氏が選び取るのはわずかに1石のみ)最高のダイヤモンド原石を最高の研磨職人が仕上げる。BROOCHの展開するアントワープ・ブリリアントは正に究極×究極のダイヤモンドなのです。

 

さて、本日のご紹介はいかがでしたでしょうか?「佐久間のダイヤモンド紹介シリーズ第3弾 ダイヤモンドカッター編」お楽しみいただけましたでしょうか?第3弾は「ダイヤモンドの希少性編」を予定しております。更新をお楽しみに!(いつになることやら)

私どもBROOCHスタッフ一同は、おふたりにとって、ブライダルリング選びも素敵な思い出になるように、今後も精一杯・一生懸命ご提案をしていきます。是非ご来店ください!そしてセレクトジュエリーショップBROOCHで展開するのブライダルジュエリーの世界観やリングのすばらしさを、そしてBROOCH取り扱いの世界最高品質のダイヤモンドをその目で確認しに来てください!!!